コミック百合姫【2012/1】感想
コミック百合姫【2012/1】感想
・表紙/なもり
「あなたの ことだけ 見つめて いたい」
「勝手に夢見といて裏切られたとか言わないでよね。」
伝説の始まり…
これは窓の所が透明な素材になっていて、一枚めくると真意が明らかになる仕組み。思わず喘ぐような、すさまじい感情の雪崩込みを起こす圧倒的なインパクト。
この表紙は、2012の11月号まで連続で物語となっており、一冊の単行本として発売されてます。
Amazon.co.jp: なもり百合姫表紙画集 truth (イラスト集): なもり: 本
・真夜中グラフィティ/大沢やよい
高校生の頃に何度も告白されて、何度も振ってたけどしだいに惹かれて同棲するようになって…というカップル。大学生の主人公(告白された方)が、相手のほの一方的な想いのぶつけ方に合わせてたけどついに…という内容。ヤンデレ顔が記号的じゃなくて怖い。ハッピーエンドなわけだけど、若干不安が残るよねこの終わり方‥
・犬神さんと猫山さん/くずしろ
初連載。アニメ化されたね。ショートアニメじゃないほうが良かった気がするけど…。個性的なキャラクターが日常モノ/ギャクよりだけど割りとちゃんと百合してる4コマ漫画。キャラの可愛さ、動きと関係性がしっかりしてて好き。
・シガレット≠チョコレイト/黒霧操
社会人/大学生ルームシェア。ルームシェア百合って多いよね。これは片思いだけど。しかも片思いしてる相手が好きになった相手が女の子だって言うパターン。ヤマやオチは特に濃くない、百合姫らしい短編。
・少女よ、本を 投げろ/森田季節
エモい。森田季節さんの文章はエモい。主人公が文学少女なので文体がそれにシフトしてるのがレベル高い。内容は姉妹愛以上百合未満な感じ。イラストはあってない気もしたけど。
・ふ〜ふ/源久也
絵が今風で可愛い(こなみ)。明るく素直な百合同棲。結構好き
・私の世界を構成する塵のような何か/天野しゅにんた
百合姫の連載の中ではトップクラスに好き。 これだけこんど特集記事書きます。関係性がすげえエモい。ほんっとうに作品の雰囲気がよくて、色合いや影の使い方、状況を隠喩する小物や台詞が作品の魅力を引き立ててる。このエピソードで登場人物それぞれの関係性、人となりが明らかになってくる回。キャラクターの個性、望む形がそれぞれ際立ってる。あとさっちゃんがすげえ美少女。
・ おわかりいただけただろうか?/黒柾志西
少女の亡霊が取り付いた部屋に入居したのはバリタチスーパー百合少女だった…。話は良いんだけど短い。
・恋ハナ★ダブル/森島明子
信頼と実績の森島明子先生。同棲10年目の百合っぷると、先輩に告白した女子高生の恋の行方。うーん甘くて素敵。キャラクターの表情や行動の見せ方がやっぱ抜群にうまいし百合姫読者へのメタ的な目線が心地よく作品全体のエモさを高めてる。信頼。
・百合男子/倉田嘘
百合姫の迷走を物語る作品。でも語りは読者を引き付けるよね。しかし話が百合方向に向かうと違和感を感じる百合姫連載作品っていうのもなぁ…
「サーク・アラクニ」「恋愛遺伝子XX」「きものなでしこ」「ロケットガール」は百合姫じゃないほうが良かったんじゃないかな…あと「あまいゆびさき」は一作だけすごい沼沼しいのなんでなん…