コミック百合姫【2012/11】感想

コミック百合姫【2012/11】感想

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表紙/なもり
あああああああああああ…
彼女たちの物語は終章を向かえる。
表紙めくるとそのまま続きで漫画になっており、感情が止まらなくなる。
なもり先生と百合姫の圧倒的本気を体感せよ・・・

 

少女惑星/柏原麻実
自分は女の子が好きだけど、誰も私を本気で好きになってくれはしない、
だって女の子同士だから…
そう思っていた王子様系を演じている主人公が、出会った理想の相手に本気で好きになってほしいと願う。
彼女の一番になりたい、そう思って守ってきたのに、男の子が苦手と言っていたのに、なんでラブレターをもらってそんなに喜んでるの…?
彼女を守るように、自分の願いを叶えるために。主人公が進んだ選択と、その結末。

 

・ふ〜ふ/源久也
新さんの様子を見に行く2人。そしてやっぱちょくちょくエロいなこの漫画。それもいいポイント。

 

・六花にかくれて/大北紘子
女性のみ社会/ディストピア/軍人/病気/クーデター百合。大北先生への信頼が高まる。

元軍人のテロリストにして第一級戦争犯罪人・笹島と、彼女を逮捕し監視している貝同。貝同にとって元上官にあたる笹島は、逃亡中に重病に罹っていた。病室で言葉を交わすかつてのエリート2人。回想されるクーデター前夜。あまりに非道な時代の中、貝同が笹島の手を取らなかった理由。笹島の首都へと移送が決定する中、そして貝同は決断する。

絵が、特に笹島美月がすごく綺麗。作品の雰囲気もディストピアものだけどしつこすぎず彼女たちの周囲だけに上手くすぽっとされてる。

 

・天使なカノジョ/森島明子
信頼と実績の森島明子先生ならいきなりレズセックス(妄想)から物語を始めるんだぜ…
夢や妄想で好きな月宮さんにあんなことをしてしまう、写真部の根暗で地味な倉子。
月宮さんとはただの友達で、天使のような彼女が私のことを好きになってくれるはずがない…
しかし幼馴染の菜々と慶(もちろんレズだ)によってイケメン女子に改造されてしまいアプローチ!?
しかも月宮さんを部屋に呼んで写真を撮ることになって!?果たして倉子の理性は持つのか。

 

・私の世界を構成する塵のような何か/天野しゅにんた
留希と祥はいい感じだけど、大学に流れる不穏な空気。そして…ネタバレ怖いから言えないけど…初めて読んだ時、マジで声が出なかった。こんなことなるんか…
彼女のバックグラウンドが描かれる。そして、救いは意外なところに…?

 

・百合男子/倉田嘘
神回、バトル回。熱い展開は必見。百合男子たちが、イベントを守るため戦う。そして熱く語り合う。
百合男子という題材をうまく扱ってるエピソードだと思う。漫画としても抜群にうまい。

 

・ウタカイ/森田季節
このエピソードはバトルが三回もあり、クオリティの高い短歌もいっぱいあってすごい。
九州大会優勝者、【無無闇】沼島無無を破った伊勢。この子の歌垣はなかなかメンタルに来る…
次の相手【冷炎歌人愛宕原豊火との戦いもそつなくこなす。それぞれの独自の世界観を伊勢の【紅龍の登り口】が倒していく短歌バトルシーンは必見。
しかし伊勢は恋の歌を好んで使うこともあってか対戦者とフラグを立てまくってしまう。先輩とちょっとギクシャクしつつも、準決勝に挑む伊勢。つかみどころのない強敵(かつ幼馴染)の【深山の女神】天川甘雪との戦いは予想を超えた展開へ…
イラストもすごく可愛い。しかし連載時のイラストは単行本には収録されないんだよなぁ…(悲しい)

 

ゆるゆり、ひまさく記入済み婚姻届(マジ)
本編で向日葵と櫻子が幼いころに書いた婚姻届(ほぼ実物)が付録でついてくるぞ!

 

犬神さんと猫山さん」「ゆるゆり」は今月も可愛かったよ