トランスフォーマー感想と及び映画脚本について思うことメモ
Aランク映画です。いろいろ言いたいことはありますが名作と言っていいかと。
この作品は戦闘シーンで、それ以外は飛ばして観るってのもアリだと思います。
これはいろんな映画に言えるもありますが…
いろんな映画でもそうですが、シンゴジラで排除された「ウェットな人間描写」、あるいはバラエティ的な笑い、ドラマ的な「お決まりの」ヒーロー・ヒロインが私は苦手です。
人間ドラマも戦闘シーンもそれぞれ真剣に描写されてるのがみたいのであって、面白いでしょ?みたいなシーンとか携挙的な生死とかさ…
— エムフネ/11月の目標:ちゃんとする (@MFune2005) 2017年11月26日
・「無能が足を引っ張る展開」
・「協力すべき人たちが性格や管轄のせいで対立する描写」
・登場人物の顔の大写し
・不必要に叫ぶ
・半コメディの日常パート
などですね。あと、戦闘シーンの途中で笑いを取りに行く描写などです。
主演女優は美人さんですが、これまたよく顔が大写しになります。ドヤ顔します。急がなきゃいけない時に主人公を呼び止めたりします。映像の流れから真剣味を削いでいます。もちろんキスシーンあります。
これらが、この映画の評価をぐいぐい下げていきます。日常パートや恋愛、主人公の成長が不要と言っているんじゃなくて、コメディなのかシリアスなのか、観てる方の気分としてはどういう気持ちで見れば良いのかわからなくなります。
それ以外の点についての評価です
良いところ
・戦闘シーンはすごくいい
迫力満点ですね。これだけで十二分に観る価値があります。しかも戦い方にちゃんと工夫があります。
ちまちま銃で撃つんじゃなくてみんなちゃんと有効なグレネードを使って戦うのは好感。
軍の行動にリアリティがしっかりあります
・映像の美しさと魅せ方の工夫がある
・オートボットに個性がちゃんと描写されてる
良くないところ
・変形がごちゃつきすぎ
・動きがあるのはいいけどフレームレート的にきびしいところも多い
・悪役らしさの描写が雑。もしくは不要
・字幕にもちょっとっていう部分
例
字幕:
さがるんだ
実際の意味:
(周りの市民と兵士へ)さがるんだ
(手を貸せ)バンブルビー
・問題なのが焼夷APDS弾という謎兵器
sabot roundsってたぶん正しくはthermite roundsなんだろうけど、劇中の描写的におそらく劣化ウラン弾による高熱が有効だったっぽいのでそれがアウトだったとか?高熱が有効だ、でよかったと思うんだけど。後半で兵士たちが使ってるのはサーマイト弾ですね。APDS弾と訳したのは思考停止では。
・(金属生命体なのにタイヤから煙出るんだ…)
・オートボット全員集合が映画のちょうど五割終了時点
・敵の硬さが不明瞭
銃で撃たれて大丈夫なのにノコギリで切れるの?
不必要に硬すぎても人類が戦う意義が薄れる。シンゴジラとは違って工夫するわけでもないし。105mmが効かないって相当やで